今回は、ライターとして文章を書く際に求められる「統一感」についてお話していきます。
「新聞記事」や「雑誌記事」をイメージしていただくと分かるとおり、いわゆる「記事」には必ずといっていいほど、その会社あるいは記者の「キャラクター」が出ています。多くの人に読まれる文章ほど「統一感」に細かいこだわりを持って作られており、その「統一感」が文章の「キャラクター」を形作っているのです。
ところで「統一感」といった場合、具体的に何を「統一」すればよいのでしょうか?言葉遣いから物事を語る際の掘り下げ方、あるいは主張の方向性など、「統一」できる要素は様々ありますが、いきなりこれらの「統一」を目指すのは、中華の統一を目指すのと同じくらい困難な道のりです。
そこで今回は、ライターとしてまず抑えておくべき要素をいくつかピックアップして、具体的に述べていきます。「先ず隗より始めよ」ということわざもありますから。できるところから「統一」していきましょう。
「だ・である調」か「です・ます調」など、語尾を統一する
語尾の統一は、基本中の基本です。必ず文章全体を通じて統一するようにしてください。ダメなウェブライティングコンテンツの中には突然、語尾が変わっているものもあったりしますが、その時点でコンテンツの内容関係なくクオリティが低い仕事であると判断されます。むしろ「この部分だけ他から引っ張ってきたな…?」と、コピペを疑われることすらあるので、注意しましょう。
なお実務的な話をすると、「だ・である調」か「です・ます調」など語尾については、クライアントから指示される場合がほとんどです。もし指示がなければ、ライター側から確認すると親切です。
アルファベット・数字の半角・全角の使い方を統一する
これも基本ですが、意外とできていない記事が多いです。しかし、特に数字は半角と全角が入り混じっていると読みづらくなります。
これもクライアントから指示される場合がありますし、指示がなければ確認してほしいところですが、基本的にはアルファベットと数字は半角にしておくことをオススメします。
ちなみに、著者が担当したことのある仕事では、「一桁の数字のみ全角で、それ以外は半角にしてください」という指定があったことがあります。これは一桁の数字を半角で記してしまうと、文末が半角ズレてしまうことがあるためです。
漢字の使い方を統一する
漢字の使い方を統一するというのは、「一度、漢字で表記した単語は、以降の文章内ではすべて漢字で表記する」という意味です。つまり、最初に出てきた「単語」は漢字なのに、途中で出てくる「たんご」はひらがなになっている、なんていうことが無いようにしましょう、という話です。
この漢字の使い方の統一は、分かっていても実際にやるのはかなり難しい。しかも後からチェックするのも大変です。ですが、これがしっかり統一できていると、見る人が見れば「お!やるな!」となるので、ぜひ気を付けてみてください。
なお、学校では「習った漢字はできるだけ使うようにしましょう」と教わった人が多いかなと思いますが、読みやすい文章という観点からいうと、これはちょっと誤りです。使える文字すべてで漢字を用いると、文章が読みづらくなってしまうからです。なので、漢字にできるけど敢えてひらがなで表記するというテクニックも重要になります。例えば、今あなたが読んでいるこのパラグラフでは「できる」を敢えて「ひらがな」にしています。
ちなみに、こだわりの強いクライアントの場合、漢字の使い分けについても指示を出してくれることがあります。そういった指示は必ず守るようにしましょう。
カッコ等の記号の使い方を統一する
鍵カッコ「」や隅つきカッコ【】、ただのカッコ()、あるいは引用符“”の使い方も統一しましょう。
日常では意識することがあまりないかと思いますが、カッコ等の記号にはちゃんと意味があります。が、実際にはカッコ等を本当の意味で正しく使うことよりも、統一感をもって使うことが求められることが多いです。
カッコ等の統一感とは、要するに「使いどころ」を統一するということです。例えば「固有名詞は鍵カッコでくくる」、あるいは「引用文は鍵カッコでくくる」など。どういった時にカッコ等を使うのかをキッチリと意識して作文しましょう。

